バレンタインのチョコが「人へ」から「自分へ」に変化している件

男女とハート

「バレンタインデー」というと、『年に一度女性が男性に堂々と告白できる日』というイメージをわたしなんかは持っているわけですが、昨今のバレンタインデーではどんどんその方向から外れて行っているように思います。初老を迎えたわたしにとってバレンタインデーは、もはや「過去の一イベント」になってしまったわけで、毎年ドキドキすることは皆無なわけですが、特にここのところのバレンタインは、そもそも行われていたイメージとはずいぶん変わってきているように感じます。

今回は、そんなバレンタインデーについて書いてみたいと思います。

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【バレンタインデーというイベント】

海外で起こったバレンタインデーは諸説あるのでわかりませんが、少なくとも日本で定着したのは製菓メーカーの策略です。

別の記事において、関西で始まった「恵方巻」のことについて触れていますが、あれもどこぞの業界の販促イベントの一つ。

要は、わたしたちは自分よりも頭の良い日本人に手の中で踊らされているわけです。

まあそれはさておき、この「バレンタイン」というイベントは、そもそも女性が意中の男性に愛を告白するというものだったはずです。

男性のみなさんは学生の頃を思い出してください。

バレンタインの当日、浮足立って教室に行き自分の机の中を、手でゴソゴソしたことはありませんか?顔は正面を向いて何食わぬ顔をしているのに手だけは机の中を必死になって探る。

朝なくても帰りまでには誰かが・・・なんてありもしない想像をし、家に帰ってからも「もしかしたら家に持ってくるんじゃ・・・」という妄想で一日が終わったという経験は、男性あるあるだと思います。

しかし、その「愛」をテーマにしているはずのバレンタインデーはここ数年どんどんその方向性が変わってきています。

【本命以外の存在】

海外ではバレンタインデーに渡すものがチョコと決まっているわけではありません(日本の場合は前述したように、とある業界の大衆操作によってチョコを贈る習慣が根付いてしまっていますが)。

そして、感謝の意味を込める意味での贈り物は、別にバレンタインデーに限っているわけでもありません。日本の場合はなぜか1年に1回感謝の意味を込めて、「愛」ではなく「義理」という形で「バレンタインデーを利用して」感謝の気持ちを表します。

照れ屋が多い日本人ならではと言ったところでしょうか。

わたしが子供のころから十年くらいまではその流れが続いていたように記憶していますが、どこからか本命や義理に変わり、友チョコや挙句には自分チョコ・インスタ映えチョコなんていう、日本で定着した愛を告白する・感謝の気持ちを表すイベントが、どんどん内向き志向へと変わってきています。

結婚しない人が増えているのもこの内向き志向の表れかもしれませんね。

厚生労働省発表の資料によると、1年間に婚姻した人の数は、データがとられ出した昭和23年と比較して、最新のデータ(平成29年)では、初婚と再婚を合わせた総数でなんと36%も減っています(平成29年の推計は607000組:人口動態より)。

因みにですが、平成28年における離婚数は約21万組。

結婚する人の数が減って、しかも離婚するカップルが増えるわけですから、少子化にはなるし「人より自分」へシフトするのもわかる気がします。

【インスタ映えチョコ】

こうなってくると、バレンタインデー自体がなくなってしまう。

業界の危機感は大きいと思います。

かつては当たり前であった行事なんかも時代の流れと共にどんどん消えていっています。先日テレビで見ましたが、東北地方の伝統行事である「なまはげ」もその一つ。

今はセキュリティの問題で家にすら上がらせてもらえないそうです。まずは家の人の許可を取ってOKが出てからしかパフォーマンスできないとか。なんか悲しくなってきますね・・・。

おせちもそうです。

当たり前のように家庭で作っていたおせちは、今は購入するのが当たり前の時代。わざわざ時間をかけて何品も作っている家庭は今の日本にどれほどあるのでしょうか(おせちの具材1つ1つの謂れを知らない人も多いと思います)。

そして、バレンタインデーも同じ流れになってきているように感じます。

最近何かと話題に上るSNS。

今や多くの企業がSNSの重要性を肌で感じているようですが、バレンタインデーのチョコもインスタ映えするものがチョコチョコ出てきています。

スパナ型チョコ

上の写真のチョコは、Franzという会社の『工具を模した』チョコレートです。

う~ん、インパクトはありますね確かに。

これなんて温かいミルクに溶かして飲めるようにかき混ぜスティック(プラス・マイナス部分)がうまい具合に表現されています。

ドライバー型チョコ

こちらは関西の人ならだれでも知っているであろう『高島屋』で紹介されている「時計型のミルクチョコレート」です。

腕時計型チョコ

どこからどう見ても腕時計ですね。

ししてこちらは三越で紹介されている「アートなチョコ」です。

アートチョコ

確かにインスタ映えはしそうですね。まあインスタをやったことがないわたしが言うのもなんですが・・・。

味はもちろん良いのでしょうが、見た目の良さを重要視したチョコも、色々な百貨店で紹介されています。カテゴリーとして「アートな」とか「フォトジェニックな」なんてものがあるのは、SNSが流行っている証拠だと思います。

こうなってくるとバレンタインの意味合いが根底から崩れていくようですね。。。

【まとめ】

時代の流れと共に生まれるものもあれば、消え去るものもあります。

前述したように若者の恋愛離れも進んでいるようですが、「自分向けのご褒美」という文句で別のターゲットを開拓するんですから、本当に企業努力には頭が下がります。

とは言え、このバレンタインデーというイベントもどこまで続くんでしょうね。

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