画期的な非常食「携帯おにぎり」。本当に水を注ぐだけでいいの?

携帯おにぎり

日本は環太平洋造山帯に属しており、地震が頻繁に起こる国の一つです。国土技術研究センター(一般社団法人)の資料によると、マグニチュード6以上の地震のうち、約2割が日本で起こっているとか。テレビを見ていて、頻繁に「地震速報」を見るのも頷けます。

因みに「震度1」以上の地震は、ほぼ毎日起こっています

※緊急地震速報は、2地点において最大震度が5弱以上と予想される時に発表

南海トラフ地震は、30年以内に7~8割の確率で起こるとも言われており、いよいよ事前の備えが必要な時期になっていると言えるのではないでしょうか?

そこで今回は、備蓄すべき非常食において、最近開発され売り上げが伸びているという「携帯おにぎり」というものを試してみたので書きたいと思います。

興味のある方は、ご一読ください。

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【備蓄する非常食の目安量と種類】

防災意識の強いご家庭では、いざという時の飲食料を保存している事でしょう。

しかし、実際にはどのくらい備蓄すべきか?

となるとどうでしょう。

多くの人は「なんとなく」で量を決めているのではないでしょうか?

ということで、調べてみると「首相官邸」というページに備蓄すべき目安が書かれていました(こんなページあるんですね。。。)

※出典:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

それによると、必要な備蓄量は最低3日分との事。

更に、南海トラフなどの大規模災害(激甚災害)となると、1週間分は用意しておくことが必要とされています。

飲料水であれば、一人1日3リットルが目安と言われていますので、例えば4人家族だとすると、

12リットル(3リットル×4人分) × 7日 = 84リットル

2リットルのお茶で考えると、実に42本備蓄する必要があります。

2リットルのお茶42本分

なかなかの量ですが、水分だけでもこれだけ嵩張る量を用意しておく事が備えなのです。

さて、続いて食料品ですが、これは基本日持ちするモノである事が必要で、カップ麺・缶詰・乾パン・ビスケット・チョコレートなどが挙げられています。

※別途コンロなどの器具があることが望ましい

しかし、日本人の主食はお米。

簡単に食べられるお米の保存食が理想ですが、最近はアルファ米を使った商品が色々出てきています。

今回紹介する「携帯おにぎり」も、このアルファ米を使用しています。

【携帯おにぎりとは、どんなもの?】

「携帯おにぎり」とは、読んで字の如く持ち運びができるおにぎりです。

海外旅行や登山をする人にも良いですね。

わたしはあるテレビ番組で、この商品を知ったのですが、なんとこの携帯おにぎりは1年間に150万個売れるほどの大ヒット商品のようです。

袋の外寸は、

16cm(縦) × 12cm(横) × 1.5cm(幅)

「袋入りふりかけ」よりも一回り小さいサイズぐらいで、重さも40g程度。

この「嵩張らない」サイズ感は、ある程度の量を備蓄しないといけない非常食にとっては大きな利点と言えます。

1.製造している会社

携帯おにぎりを製造しているのは、尾西食品(株)という会社。

創業は昭和10年になる老舗企業で、株主はみなさんよくご存じ「ハッピーターン」を作っている亀田製菓です。

この会社の作った製品(アルファ米)は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)において、2007年国内初の宇宙食として認定されており、2008年以降も宇宙日本食として使用されています。

いわゆる、アルファ米のパイオニア企業という事ですね。

<補足:アルファ米とは>

お米にはたくさんのでんぷんが含まれていますが、このでんぷんの状態変化の一つがアルファ米です。

焚き上げたごはんを、そのままの状態で放置すると生米と同じ「でんぷんの状態」に戻ってカチカチになりますが、炊いたご飯を急速乾燥させると(水分を抜くと)あら不思議。

水分を加えるだけで、わたしたちが普段食べているごはんのようにやわらかくおいしくなります。

2.携帯おにぎりの特徴

この携帯おにぎりの1番の特徴は、なんと言っても、

握らなくても良い事

です。

一般のおにぎりは、握らないといけません。

しかし、握るという事は厚みが出てしまいますよね。

これでは嵩張ってしまう。

この携帯おにぎりには、1粒ずつバラバラのアルファ米が入っているだけなのに、水やお湯を注いで待つだけで、三角のおにぎりができてしまうのです。

秘密は、中の包装の形状。

工場で大量に生産でき、且つ握らなくても三角形に仕上がる注ぎ口等の開発に1年を要したそうですが、その特殊形状のおかげで、今までの常識を打ち破る「握らずできるおむすび」が誕生したのです。

実用新案も取っている3点カット方式の切り口により、出来上がり後は、手を汚すことなく三角形のおにぎりを楽しめます。

3.保存期間と値段

非常食は、できるだけ保存期間が長い事が重要です。

アルファ米を使った製品は一般的に同じですが、この携帯おにぎりの保存期間は5年間となっています。

わたしの家には、備蓄している非常食の中に「お餅」があるのですが、個包装されたその製品の賞味期限は「製造日から24カ月」。

いかに、携帯おにぎり(アルファ米)の保存期間が長いかわかると思います。

値段は、通常コンビニで売っているおにぎりよりも若干高い程度です。

わたしが今回購入したのは、下にある3種(鮭・わかね・五目おこわ)のセットですが、これならメール便で対応してくれる店もあるので送料も安く済みます。

4.食べるために用意するもの

携帯おにぎりに必要なものは、

『水』、もしくは『お湯』

コレだけです。

※注いでから、食べられるようになるまでの所要時間

水 → 60分  お湯 → 15分

水の場合は、やや時間がかかる感がありますが、災害時にはお湯を沸かせる器具がない場合も想定されます。

注いですぐに食べられないというデメリットはありますが、水(15℃程度)だけで済む点は、非常食としてメリット大と言えるのではないでしょうか?

【携帯おにぎりのお味は?】

では、いよいよお味見です。

若干時間はかかりますが、今回は「水」バージョンでやってみたいと思います。

作り方と仕上がり

1.まずは、封を開け脱酸素剤を取ります。

脱酸素剤

2.次に製品表面にある「注水確認窓口」のシールをはがします。

注ぎ窓

赤い線がうっすら見える所まで水(もしくはお湯)を注ぐようです。

わかりやすい!

注ぎ窓(赤ライン)

3.水を注いだ後、チャックを閉めて20回ほど振ります。

そして60分放置(お湯の場合は15分)。

そして、出来上がったのがこちら。

携帯おにぎり(出来上がり:正面)

う~ん、確かに「握られたような形」にはなっていますが、お世辞にも『三角形のおむすび』

とまではいきませんでした。

横から見るとこんな感じ。

ある程度の厚みもありますね。

携帯おにぎり(出来上がり:横から)

因みに、大きさはコンビニのおむすびよりも小さいです。

● 五目おこわ 104g 168kcal

● 鮭     109g 152kcal

● わかめ   109g 151kcal

ローソンのおむすびを見てみると、どの種類も軒並み200kcalを超えているので、若干物足りないと感じるかもしれません。

携帯おにぎりの味

わたしが今回食べたのは「五目おこわ」。

味は、正直「うまい!」とまでは言えませんが、インスタントとしては充分なおいしさだと感じました。

「非常食は日持ちするがまずい」という認識を持っていたので、良い意味での裏切り。

JAXAが採用するのも頷けます。

※濃くなく、薄すぎることもないので万人受けする味かも

機械で握ったような全体的な硬さはなく、かといって持ち上げてバラバラになるほど柔くもありません。

人間の手で握ったと言ってもわからないぐらい丁度良い食感でした。

ただ、作る上で少し注意が。

それは、ご飯粒の一部に芯が残るという事。

なので。。。

水で作る場合は、気持ち程度、赤い線の少し上ぐらいまで水を入れた方が良いかもしれません

【まとめ】

アルファ米を使った商品はこれまでもありましたが、この尾西食品が作った「携帯おにぎり」の何が良いって、スプーンやお箸など道具がいらない事だとわたしは思います。

災害時などは水も貴重ですから、なるべく洗い物も少なくしないといけないので、道具を使わないで済むというのは、とても便利だと感じます。

封を開けて素手で食べる事ができるので、登山などに行くときにもいいですね。

嵩張りませんし。

味もなかなか良いですし、一度非常食のラインナップとして検討してみてはいかがでしょうか。

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