骨密度を上げることで骨粗しょう症を改善!まずは仕組みについて

骨粗鬆症のロゴ皆さん、「骨密度」は大丈夫ですか?年齢と共に減少する骨密度、今や日本の総人口1億2000万人の約1割にあたる1300万人が、骨粗しょう症の状態にあると推定されています。

骨粗しょう症とは簡単に言うと、骨がスカスカになった状態です。

ちょっとした力が加わることで骨折しやすくなったり、場合によっては気づかないうちに骨折していたなんてことも。

最近の研究では、骨はわたしたちの体を支えるうえで大切なだけではなく、実は内臓にも影響を及ぼす大切な「臓器」であることもわかってきています。

以前、骨密度測定に行った話を記事にしましたが、今回は更に踏み込んで書いていきたいと思います。

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【骨粗しょう症とは】

まず根本として、『骨粗しょう症』とは具体的にどういう状態の事を指すのでしょうか。

実際目で見ることは勿論できませんし、骨折しやすい状況にあるという事が自覚できる症状でもあればいいのですが、そんな人はまずいないでしょう。

そんなこんなで調べているとありました定義が。

国際的な基準(WHO:世界保健機関)で言うと、

20~44歳の骨密度の平均値を100%とした時の70%以下になった状態

を骨粗しょう症の状態と規定しています。

人間には、「破骨細胞」と「骨芽細胞」という2つの細胞があります。

※前者が骨を溶かし、後者が骨を作ります

加齢や生活習慣等によってこの2つのバランスは見事に崩壊。

『後者>前者』の状態であれば問題ないのですが、逆転すると骨がスカスカになり(骨量が減り)、ちょっとしたことで簡単に骨折してしまいます。

では、どういう仕組みで骨が溶けたり、作られたりするのでしょうか?

【骨が溶ける・作られる仕組み】

では、なぜ骨が溶けたり、作られたりを繰り返すのでしょうか?

それは骨にも、新陳代謝があるからです。

絵で描くとこんな感じです。

カルシウムが骨から溶ける、叉修復されている様子

<破  骨>

破骨細胞が骨を溶かして血管中にカルシウムを供給します。

これは、脳や腎臓などの臓器にもカルシウムが必要であるためです。

※カルシウムの99%は骨にあり、血中には1%のカルシウムがあります)。

副甲状腺ホルモンであるPTHなどが血液にカルシウムを供給して、血中のカルシウム値を上昇させ、腎臓や心臓、脳へ送り込み、生命活動を維持しているのです。

<骨  芽>

一方、骨芽細胞は骨の形成を行います。

これを行うのが、例えば “トランスフォーミング成長因子 ” というホルモン。

物を食べることによって腸管から吸収されたカルシウムが、ホルモンによって骨を形成(修復)していきます。

因みに、カルシウムの吸収を効率よく行う為には、ビタミン(Dなど)が身体の中にバランスよく存在することと、適度な運動をすることが必要です。

<調  整>

例えば ” カルシトニン ”というホルモンがあります。

このホルモンは、破骨細胞の働きを抑えて骨密度の減少を防ぐ働きをします。

また、” サイトカイン ”というホルモンは、骨の吸収を高めるように働くことから、結果として骨量の減少を抑えます。

女性ホルモンが、この所謂「骨芽」にあたる作用に関係しますが、更年期になると女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少していきます。

年齢と共に副甲状腺ホルモンの量が増えるという事もあり、骨の形成が追い付かなくなって、徐々にこの「破骨と骨芽のバランス」が崩れて(破骨 > 骨芽)、骨が弱くなっていくのです。

【骨密度のピーク年齢と危険な年齢】

骨密度は、前述したようにホルモンの関係もあって、年齢と共に減少していきます

これは万人同じで避けることができません。

では実際にはいつごろがピークで、いつ頃から危険なのでしょうか。

ズバリそれは、

ピーク時 → 10代半ば(15~16歳)

危険時  → 45~55(女性で言うと閉経後)

です。

ピーク時」で言うと、この時期を迎えるまでの食生活や習慣が、その後の骨密度に大きく影響するので、食生活がものすごく重要です。

いかにカルシウムを蓄えた状態からスタートできるかという事が、その後の状態に影響します。

危険時」でいうと、運動しなくなり食も細くなってくる50歳付近です。

自分もそうですが、何かしら理由をつけて運動せず、好きなものを食べる(偏った)食生活が、骨に悪い影響を及ぼしていきます。

因みに骨密度は、体のすべての部分において「同じ」ではありません。

体の部位によって骨密度の減少ペースが異なるのです。

全体的には、ピークを迎えた後、女性の場合閉経を迎えるまでは、そんなに骨密度に変化はありません。

しかし、例えば足の付け根などの骨は、腰などと比べて徐々に骨密度が下がっていきます。

個人差はもちろんありますが、体の部位によって弱くなる部分に差があることは知っておいた方がいいと思います。

【骨粗しょう症になりやすい人の特徴:食生活編】

食生活が最も典型的かと思いますが、子供の頃に下記のような食生活を送っていた方は、ピーク時の骨密度が低いことが考えられます。

牛乳をあまり飲まない

牛乳パック

学校給食では、牛乳が当たり前のように毎食出ていたので飲んでいると思います。

が、そこですら飲まない人もいたかもしれません(牛乳が苦手で、掃除時間もずっと牛乳ビンを眺めていた子とかいませんでした?)。

因みにわたしは、お茶代わりに牛乳を飲んでいました。

そのおかげ?もあって、検査では今のところ問題なしでした。

間食、夜食でファーストフードやインスタント食品を多く食べる

ポテトチップスの袋

最近は、インスタント食品もおいしいものが増えてきているので辛いところではあります。

今は夫婦共働きで食事を作る時間もまともに取れない方が多いので、インスタント食品は大変助かります。

しかし、インスタント食品には保存料含め色々な添加物が入っている事も多く、子供のうちから多く食べ過ぎるのはあまりよくないかも。

あと特にラーメンでしょうか。

あの汁を全部飲み干す人がいますが、塩分も多いようですし健康には良くありません。

おいしいんですが、我慢する方が身体には良いです。

緑黄色野菜、海藻類を食べない
トマト

ピーマンとかトマトとか、子供が嫌いな典型的野菜にこそ栄養素が豊富に含まれています。

まあ、わたしもトマトが嫌いでしたしあまり食べませんでしたが、なるべくこういった野菜をt摂ることが必要です。

子供の頃に上記のようなことが思い浮かぶ人は、少しカルシウムを多く含む食品を意識的にとるなどの対策をしたほうが良いと思います。

【骨粗しょう症になりやすい人の特徴:見た目編】

見た目的に骨粗しょう症になりやすい人の特徴というものもあります。

これは高齢者に限りますが、例えば下記のような人です。

ほっそりしている人

スレンダーな人

痩せている人は体重が軽いので、骨にかかる負荷が少なくなります。

刺激を受けることで骨芽細胞が活性化し、カルシウムが骨に付きやすくなり強くなるので、痩せている人は、太っている人よりも相対的に骨密度が低い傾向があります。

高齢者は大体が痩せていますよね。

あまり太った高齢者と言うのは見たことがありません。

喫煙者
火の付いたタバコ

タバコは「百害あって一利なし」と個人的に思っています。

喫煙することで、骨の形成に役立つ女性ホルモンの ” エストロゲン ” が働くのを邪魔したり、胃腸の働きを弱め、更に消化液の分泌を減らして腸管からのカルシウムの吸収を妨げます。

更に、尿へのカルシウム排泄を促進させて体からカルシウムを吐き出すという、とんでもないことをしでかします。

ストレス発散の為には役に立つと言われていますが、吸わない人間にとってはなかなか辛いもの。

世界的にも喫煙者には肩身が狭いご時世ですが、周りのことも考えながら吸ってもらえると嬉しいですね。

最近は「アイコス」や「グロー」、「プルーム・テック」といった加熱式タバコが増え、タバコの喫煙者は結構減っているようです。

ただ、これらはまだ健康への被害があるかどうかの実証実験中であって、もしかしたら身体によくない影響が出てくることも考えられます。

いずれにしてもタバコは吸わないのが一番ですね。

アルコールの多飲
日本酒が注がれている徳利とお猪口

少量であれば、「酒は百薬の長」と言われるぐらいなので問題ありませんが、毎日大量に飲むなどの場合は問題ありありです。

なぜなら、アルコールを多く飲む人はあまり食べません。

あまり食べないと言うことは、当然とるべき量の栄養素をとらない事になるので骨には良くありません(まあ骨だけじゃなく体全体に悪いですが・・・)。

背骨が曲がっている人
腰が曲がった人

高齢者の方で、背中がすごく曲がっている人を見かけることがあると思いますが、あれは骨粗しょう症の結果、背骨が骨折して曲がってしまっている可能性があります。

やっかいなのは、そういう人(背骨が骨折している人)の半分近くに自覚がないことです。

自分の周りにそういう人がいる場合は、気をつけてあげてください。

【まとめ】

骨粗しょう症は恐ろしい病気です。

ピーク時のカルシウム量が、その後骨粗しょう症になる可能性を決めてしまうという現実があり、「ではどうすれば?あきらめるしかない?」という意見が出てきそうですが、あきらめたらそこで終わりです。

劇的に骨密度を増やすことは出来ませんが、食生活を変えることで少しは骨密度をアップさせることはできます。

次回はそのあたりについて書きたいと思います。

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