気分が落ち込むのは鬱のせい?知っておきたい季節性情動障害

降り注ぐ太陽

わたしは20代の頃、うつに似た症状にあった時があります。
食欲がなくなり週末はいわゆる「引きこもり状態」。テレビを見ても笑うことはなく友達の誘いも断り続け、家族との会話も必要最小限。自分でも嫌になるほど気分が落ち込み、かなりしんどい状態が続きました。

当時「うつ」という言葉はすでにあり、いろいろ自分でもネットで調べたのですが、見る限り「うつ」と思われる症状に似ていました。

結果として精神科を受診し「抗うつ剤」を処方してもらい数ヶ月服用して改善されましたが、最近「季節性情動障害」に関する記事を見て、これだったのでは?と「目からうろこ」状態になったので今回記事にしてみようと思いました。

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【うつの状態とは】

典型的なのは「気分が落ち込む」ことでしょうか。人によっては過食や拒食といった症状が出る人もいます。

鬱の原因いろいろ

きっかけとなるのは脳に強いストレスがかかることで脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、結果として「恐怖・不安など情動に関わる領域」と言われている「扁桃体」の過剰な活動を抑えることが出来ないことで起こります。

今は長時間労働や希薄な人間関係からストレスを抱えやすい社会と言えますが、潜在的には100万人ほどの人がかかえていると考えられています。

【わたしが  ” うつ ” になったタイミング】

新入社員で就職した会社でいきなり九州に飛ばされ、社会人1年目にして生活環境は大きく変化。学生の頃も家から通っていたので、一人暮らしはもちろん初めて、当然回りに友達・知り合いはゼロ。

シフト制の職場であったので、店の同僚とも休みが会わず、休みになるとパチンコで浪費するという非生産的な日々を送っていました。ただ、幸いにもパートさんが多く働く職場でったため、新入社員のわたしはちょうど息子の年齢に近いらしく、いろいろとお世話になりなんとか順調?に社会人をスタートしました。

が、それもつかの間。2年後には九州末端の地へファーラウェイ。新店でのプレッャー・長時間労働もあり、いよいよしんどくなって会社を辞めて帰阪し、無職状態で職安に通う日々が続きました。

それが11月の終わりぐらいだったと思います。心も体も懐も寒い日が続いて「ダメ人間」のレッテルを貼られたような生活をしていたので気分が落ち込み、冬の寒さもあって「半引きこもり」状態のようになりました。

詳しくは「プロフィール」ページを参照して下さい。

【季節性情動障害と、” うつ ” の違い】

季節性情動障害と鬱の違いに関する絵

うつは「抗うつ剤」の服用が一般的です。

わたしは薬局に一時期勤めていたことがあるのでわかるのですが、精神疾患を持っている人は、重篤になると服用する薬が10種類以上となることもあり「薬漬け」の日々となります。

当時のわたしは初期状態と判断されていたので薬は2~3種類程度でしたが、悪化すると怖い病気だなと改めて感じた記憶があります。

これに対し、季節性情動障害は「うつ」とは似て非なるものです。

確かに気分が落ち込んで「うつ」と同じような症状にはなりますが、典型的に違うのは特定の時期に起こるという点です。

そしてその状態を過ぎると治ったり、「うつ」とは反対の「躁(そう)状態(気分が病的に高ぶる状態)」になったりします。季節性情動障害は繰り返し起こることから「反復性鬱病」と呼ばれます。

(判断の基準)

直近の2年間で2回発症し、ストレスなど他の要因が考えられない場合は「季節性情動障害」と判断。

【発症する原因】

鍵となるのは、日照時間です。

太陽

この「季節性情動障害」は、光を体に浴びる時間が少ないと発症すると言われています。

人間の体は日光を浴びることで感情をコントロールし精神を安定させるセロトニンという神経伝達物質が脳内で分泌されます。

しかし冬や梅雨の時期は日照時間が夏に比べると短いので気分が落ち込みやすく「季節性情動障害」になりやすいのです。日照時間が関係しているので地域的な差もあります。

例えば日本海側の地域は太平洋側の地域に比べて患者が多く、又地球規模で言うと北極など高緯度の地域では更に日照時間が短いので、低緯度の地域よりも患者が多いとされています。

 【改善方法】

季節性情動障害は、「うつ」とは異なるので、生活を改善することで良くなります。

ア)運動

ダンベル

最もお金のかからない手軽な方法は運動をすることです。

光を浴びることの他に運動でもセロトニンの分泌を促すことが出来ます

ですので普段会社勤めをしていて日中の時間があまり取れないという人でも、帰宅後寝る数時間前のリラックスタイムの一部をジョギングやウォーキングに充てると良いと思われます。

一般的には40分以上ジョギングやウォーキングをすればダイエット効果が期待できると言われているので、それぐらいの時間を目安にすると一挙両得ではないでしょうか。

夜の時間も取れないとい場合には、朝少し早く家を出て、1つ前の駅で降りて会社まで歩くという方法も取れるので、自身の体調や生活リズムに合わせて選択すると良いでしょう。

イ)食事

皿にのったパンとコーヒー

血中のトリプトファンが脳の中に取り込まれることによって、抗うつ物質である「セロトニンが作られます。

トリプトファンは肉や魚、大豆のほか乳製品にも多く含まれているので比較的取りやすい物質ですが、効率よくトリプトファンを脳内に取り込むためにはインスリンが必須です。

インスリンは膵臓から分泌される体内ホルモンですが、その役割はこんな感じです。

①食事によって血糖値が上がる

②膵臓のβ細胞がそれを感知してインスリンを分泌

③各臓器がインスリンの働きによって、血糖を取り込みエネルギー源にする、又は蓄積する

④血糖値が下がる

つまり、運動だけでなく、トリプトファンを含む製品をバランスよく食べることで、必須アミノ酸であるトリプトファンを取り込み、セロトニンの生成を増やすことができるのです。

ウ)治療

赤十字マーク

「高照度光療法」という治療方法もあります。

1万ルクスぐらいの光を1日1回30分ほど浴びることで効果があります。数万円するものもありますが、自宅で使える機器としてネットでもいくつか販売されています。運動で改善が見られない場合は、こういった治療器を使うのもひとつです。

因みに「ルクス」と言われてもピンとこないと思いますが、簡単に書くとこんな感じで鵜。

晴れた日の室内  約2500ルクス

雨の日(屋外)  約5000ルクス

曇りの日(屋外) 約10000ルクス

太陽の光だと紫外線も浴びることになるのでそれを避ける意味で高照度治療器を使うのも良いと思います。一般的には治療を始めて1週間ほどで効果が出ると言われていますので、それを目安に実施してみてください。

エ)薬の服用

錠剤とカプセル薬

一般的には季節性情動障害で薬を服用することはないようです

しかし、ウォーキングなどの運動や高照度治療器の効果を補完する目的で抗うつ剤を服用することはあります。多くはセロトニン・ノンアドレナニン再取り込み阻害剤やセロトニン再取り込み阻害剤を1日に1~2回服用します。

因みに抗うつ剤は眠気や吐き気などの副作用があり20代以下の若者に多いので服用には注意が必要です。

【まとめ】

いかがでしょうか。

” うつ ” というと精神疾患であり薬の服用が当たり前と思っていた人は多いのではないでしょうか。薬を服用したわたしの場合、落ち込む症状が出たのは11月以降。日照時間が短くなっていく時間と一致します。

そのときは薬の服用で回復しましたので、今となっては自分がなったのが「季節性情動性障害」だったのか、いわゆる ” うつ ” なのかはわかりません。

現代医学でもはっきりとした原因が分からない病気もあるので安易はことは言えませんが、特に強いストレスを感じて ” うつ ” のような症状が出ているわけでなければ、運動や食事を意識して、それでも改善がないようであれば医師に相談みると良いかと思われます。

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