スマホをやりすぎると老眼に?更にその先にはvdt症候群?

パソコンとスマホ

みなさんは、1日どのくらいの時間をスマホ操作に使っているか把握できていますか?何かの拍子にわかったんですが、わたしの場合、なんと平均で4時間近くをスマホ操作に充てていました。

4時間というと、1日の労働時間を8時間として、その半分です。

これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、細切れ時間を足していくと、わたしたちは、これぐらいは平気でスマホ画面を見ているのです。

更に、仕事でパソコンを使用したりすると、目を酷使する一方。

今や、多くの現代人が電子機器から離れられない生活を強いられているわけですが、こういう生活を続けていると、将来恐ろしい病気を引き起こす可能性があります。

それは、VDT症候群

今回は、誰でもなり得るこの「VDT症候群」について書きたいと思います。

スマホやパソコンをよく使う人は特に、ご一読いただければと思います。

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【VDT症候群とは?】

VDT症候群というのは、パソコンやスマホディスプレイ等の「VDT機器」を長時間見続けることによって、目や体、更には「心」にも影響の出る病気です。

症状としては、まず初期段階で目の疲れや痛み・渇きなどを感じ、やがては身体の内部に影響をもたらします。

具体的には、肩こりや慢性的なダルさ、更にはイライラや不安定な精神状態を通じて、最悪、悪化すると鬱になります

怖いですよ、鬱は。

わたしは過去に仕事がうまくいかず「半鬱状態」になって、休日は引きこもるという時期がありましたので、「鬱」の辛さや怖さがわかるつもりです。

なんと言っても、年単位の時間を無駄に過ごしてしまう可能性もあるわけですから。

因みに、VDTとは(Visual Display Terminals)の略です。

IT化に伴い、近年VDT機器を使用した仕事(VDT作業)は増加しており、作業者の約3割が精神的、約7割が身体的な疲労を感じているそうです。

昔は社内でしかパソコン仕事はできませんでしたが、インターネットとモバイルパソコンの進化により、外でもパソコンを使えるようになり、タッチパネルの技術によって携帯電話がスマホへシフト。

そこにゲームや、abemaテレビ・amazonプレミアムなどのネットサービスの充実とくれば、嫌でも電子機器を見つめる時間は増えてしまいます。

まあ、ゲーム等の個人的趣味によるものは除き、労働という面においては、厚生労働省も、労働環境に関するガイドラインを出しているほど重要な問題なっています。

【VDT作業ガイドライン】

厚生労働省が出しているガイドラインは、あくまで社内業務としての ” VDT作業 ” です。

対象となるのは、データ入力や照合、プログラミングの他、対話型、監視型の仕事をVDT機器を使ってする仕事。

昨今はAI技術が進歩し、反復的・ルーチン的な作業をそういった技術で賄うことができるようになってきてはいるものの、まだまだ人間の手で行わなければならない職場が大半です。

要は、VDT機器を眺めながら単純な作業を長時間する人が多いので、職場環境をきちんと見直して、心身の健康に勤めるようにしましょうってことです。

ということで、VDT作業に関しては下記のようなガイドラインが国(厚生労働省)の方で定められています。

作業に関するガイドライン

VDT作業に関しては、以下の4項目が定められています。

1日の作業時間について

同作業ばかりを続けないで、一定時間ごとのローテーション作業を組む事

連続作業時間について

1時間を超えないようにする事

作業休止時間について

ローテーション間は、10~15分は空ける事

小休止について

一連続作業時間中、1~2回の小休止を設ける事

お役所の人も、ガイドラインを作らないといけないから大変ですよね。

一応の基準を作らないと、何も始まらないですけど。

ただ残念ながら、これらは理想であって全く現実的ではありません

わたしはかつて、とあるシステムのコールセンター業務を1年間していたことがありますが、朝から昼の休憩まで、休憩後から就業まで電話が鳴りやんだことはなく、トイレに行くことさえままならず、ず~~っと画面を見ながら仕事をしていました。

そんな過酷な状況の中で仕事をしている人は、たくさんといると思います。

職場環境にもよると思いますが、少なくともコールセンター業務には通用しないガイドラインですね。

健康に関するガイドライン

作業者の健康障害を防ぐために、配置前には健康診断を実施し、以後1年ごとに定期健康診断を行うこと、また健康診断の結果に対しては、産業医の保健指導を行い、場合によっては作業方法・環境の見直しや予防策をとる事

と、規定されています。

産業医って恐らく大企業にしかいませんけど・・・。

というツッコミはさておき、一応ガイドラインではこのように謡っています。

わたしは、かつて誰でも知っているであろう『今は亡き大手総合スーパー』で働いていた経験もありますが、産業医なんて見たことはありません。

日本の企業の99%は、中小企業なんですからもうちょっと現実味のあるガイドラインにしてほしいですね。

更に健康面については、 ” 健康相談 ” を実施し、健康上の不安や慢性的な疲労、自己管理の方法などについて相談する機会をもつように努めること、とも規定されています。

お得意の「努力義務」ってやつですね。

こんなものはあってないようなものですが、前述したように「形だけは必要」なので、こんな感じでガイドラインが作られています。

労働衛生教育に関するガイドライン

VDT作業をする者や、その作業者を管理する人に労働衛生教育を実施することとされています。

具体的には、VDT作業の健康への影響(作業時間や作業時の姿勢が影響する事)、作業環境(室内の照明の明るさや空調)の管理などについて、説明・管理する事とされています。

※わたしは、個人情報等、情報流出に関する教育は受けたことがありますが、労働環境に関するものを受けた記憶はありません。

まあ、これはあくまで「ガイドライン」であって、実際の職場でこのガイドラインが活かされることは残念ながらほぼないと思いますが、国は一応こういった目標を掲げています。

【vdtを防ぐ為の自己防衛策】

国が掲げるガイドラインは、前述のようにほぼ体をなしていないので、あとは、vdtにならない為に自己防衛するしかありません。

最も良いのは、「VDT機器に触れる時間を減らすようにする事」ですが、仕事となると現実的ではありません。

そこで自分で出来る方策を4つ紹介します。

座るときの姿勢を意識する

デスクワークの仕事では長時間座りっぱなしですので、姿勢がとても重要になります。

※家で長時間パソコンに座って作業する時も、同じく意識することが必要です。

” 理想 ” と言われる姿勢はこんな感じ。

デスクワークにおける理想の姿勢

ここでのポイントは下記です。

目線とvdt機器との距離

やや下向きにし、パソコン画面と目の距離は40cmぐらいあける

座り方

椅子には深く腰掛けて背もたれに背中を預け、足の裏は地面に付くようにする

更に、ふとももと机の間には適度な空間(手や指が入る隙間)があって、ふとももが圧迫されないようにする

これが理想とされている ” 座るときの姿勢 ” です。

コントラストを軽減する

” コントラスト ” とは「明暗」のこと。

会社の仕事では、室内の照明を変えることができない以上対応が難しいですが、家でれば自分で何とかできます。

例えば、部屋の電気を暗くして映画のようにパソコン画面等を見るとか、スマホで画面を見るのは絶対しない。

なぜなら瞳孔は、周りの明るさに応じて大きさを変えており、ディスプレイ画面と周辺の明るさのコントラストが大きいと、眼への負担が大きくなるからです。

できるだけ周辺の環境に合わせた明るさでvdt機器を使用するようにしましょう。

因みに作業場においては、事業所衛生基準規則において、室内の明るさに関する基準が設けられています。

具体的にはこんな感じです。

ア.精密な作業をする環境 → 300ルクス以上

イ.普通の作業をする環境 → 150ルクス以上

ウ.粗な作業をする環境  → 70ルクス以上

 

オフィス考えると・・・

「ア」は会議室、「イ」は通路や階段、「ウ」倉庫

家庭で考えると・・・

「ア」はダイニング、「イ」は応接間、「ウ」は玄関

といった感じのイメージでしょうか。

輝度を調整する

パソコンは、設置場所が窓際の場合もあります。

この場合、窓からの光がパソコン画面で反射して画面が見にくくなることがあるので、可能であれば遮光カーテンや、低反射フィルムを貼るなどして、反射による見えにくさを軽減するようにしましょう。

パソコン自体の画面については、適度な明るさになるように調整します。

調整方法は、

1.パソコン画面でメモ帳を全画面で開きます

2.白のコピー用紙を机の上に置き、コピー用紙の白と、パソコン画面の白さ加減が同じになるように画面の明るさを調整

これが、理想の輝度と言われています。

スマホ利用制限で『スマホ老眼』を防ぐ

総務省の発表によると、20~30代のスマホ利用率は9割を超えるとされています。

確かに通勤中の電車の中で見ても、6人掛けの椅子に座っている人の半分以上は、ずっとスマホ画面を見ています。

特に最近は、スマホゲームが台頭し、過去に流行ったモノも含めくさんのアプリがスマホでできるようになっていますし、テレビを録画して持ち出して見ることもできます。

携帯会社の料金プランも、格安スマホが出てきたことで、どこでも安く大容量の動画を見ることもできますし、スマホ1台あればかなり時間をつぶすことができます。

しかし、仕事でもパソコン画面を見、仕事以外の時間もスマホを見る生活を続けていると、遠くがぼやける・手元のピントが合いにくく文字がぼけて見難くなるなどの「スマホ老眼」を誘発してしまいます。

このスマホ老眼は、老眼という名前を持ちながら、むしろ若者に多くなってきている症状。

そしてこの状態が続くと、vdt症候群になってしまう可能性が。

ですので、少しずつでもスマホを見る時間を減らす努力が必要です。

わたしの場合は、スマホ内のゲームアプリは全て消し、スマホの料金プランも、容量を低くすることで、強制的に通勤・帰宅時はスマホを見ないようにしました。

固定費節約も兼ねて、大容量プランから通信制限がかかる容量の少ないプランに変更するのもスマホ老眼、vdt症候群を防ぐ一助になります。

補足:急性内斜視

「斜視」というのは、両眼の視線が合わなくなる病気ですが、この病気自体は珍しいものではありません(斜視自体は日本人全体の約3%に見られます)。

しかしスマホを長時間見続けると、急性内斜視という病気になることがあります。

原因と症状は下記。

<原因>

近距離でスマホを長時間見続ける

<症状>

眼(黒眼部分)が内側に寄ったまま固まってしまい、結果として物が二重に見えるようになる

※片方の目が内側(鼻の付け根側)に寄ったままになっているので、鏡を見て自分でも確認できます

SNSの影響で、若い人の中には1日10時間近くもスマホを触っている人がいるようですが、以下の事に気を付けて、症状が悪化しないように気を付けましょう。

【具体的予防法】

スマホは30cm離し、使用時間は4時間以内とする

※両肘を身体に付けた状態にすると、30cmという距離の目安になります

因みに、斜視になった場合は、プリズム眼鏡という特殊な眼鏡をする事で斜視を和らげる方法や、ボツリヌス療法という筋肉の収縮を妨げる注射を打って軽減することができます。

補足:スマートフォンサム

今、海外でも問題になっている電子機器を使用することによる体への影響が懸念されています。

それは「スマートフォンサム」というもの。

※「サム」とは親指の事を指します

電子機器を多様に使用すると、親指への負担が大きくなる傾向があり、ひどくなると腱鞘炎に発展する場合もあります。

※人間は、物を掴む時に親指付け根の下にある筋肉を使います(下の写真の赤枠の部分です)。

手のひら

多くの仕事では、パソコンは職場で欠かすことのできないものだと思いますが、親指って変換する時に押したり結構使いますよね。

また、スマートフォンは若い人から年配の方まで幅広く使われていますが、特にメールなど文字を入力する時には、そのほとんどが親指を使って入力(フリック)するので、意外と親指が使われていることに気づくと思います。

この筋肉は指を曲げる時に使うものなのですが、当然のことながら伸ばす時には、別の筋肉を使うことになります。

それが手の甲側にある筋肉です(下の写真の青枠部分)。

手の甲

スマートフォンサムは、この青枠部分の筋肉が指を伸ばす時に引っ張る「筋」が、それを束ねている隔壁に擦れて炎症を起こし、やがて腱鞘炎になっていく事で起こります。

※引用:ためしてガッテン

これだけ進化している親指を持つのは、動物の中では人間だけだそうですが、ちょっと気を使って、スマホの文字を入力するときは人差し指で・・・とか、スマホ自体の使用を自分で制限した方がいいかもしれないですね。

因みにパソコンの場合は、下記のグッズを使うとそれだけで手への負担は小さくなります。

高いものでもないので、検討の余地アリかも

補足:WHOによる「ゲーム依存」提言

世界保健機関(WHO)は、オンラインゲームやスマホゲームのやり過ぎにより日常生活が困難になる症状を新たな疾病として定義し、国際疾病分類に加えると発表しています。

その名は、

ゲーム障害

〈特徴〉

ゲームをしたい衝動が抑えられず、日常生活など他のことより優先することで健康を損なうなどの問題が起こっても、なおゲームをやり続けるというもの。

この状態が12ヶ月続いて、仕事や家族等に重大な支障が起きている場合、ゲーム障害であるとされる。

わたしも以前パズドラにはまり、無課金ながら約2年間毎日のイベント等で、1日のうち結構な時間をスマホゲームに費やしていました。

このゲーム依存と言うのは、日本だけの問題ではなく今や世界レベルでの問題となっているという事です。

だからこそWHOがこのような疾病と定義したわけですが・・・。

アルコール中毒や、麻薬中毒、ギャンブル依存症に似てるかもしれませんね。

因みに、日本ではまだあまり普及していませんが、海外ではプロも存在する『eスポーツ』という職業。

あれは職業といえば職業なのでしょうが、ある意味「ゲーム障害」に発展する可能性を秘めているように個人的に感じます。

そのうち日本にもeスポーツを職業として活躍する人が増えるでしょうが、こうなってくるとゲーム障害になる人も増えるかもしれないですね。

<補足> eスポーツとは・・・

格闘技などの対戦型人気ゲームが実践中継されたモニターを多くの観客が観戦する、ある種の「スポーツ」。

1990年代から韓国や米国でさまざまな大小の大会が行われており、大きな大会では賞金で億を超えるものも珍しくない。

【まとめ】

恐らくですが、タッチパネルの技術がなければ、ここまでスマホは多機能にならなかったと思います。

画面の縮小ができるスマホは、もはや小さいパソコン。

いつでもどこでも見られる便利さはありますが、便利さに慣れすぎると、やがては自分の身にとんでもない悪い影響が出ることもあります。

眼は日焼けもすれば、疲労から鬱も引き起こします。

国もガイドラインを設けるほどVDT機器は使い方が問われるものです。

あまり軽く考えずに、自分の体をいたわってください。

場合によっては、休みの日に「まったくスマホを見ない日」なんてものを作ることも必要なのかもしれないですね。

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