離婚暦も消せる戸籍の裏側。知っておくべき「消える真実」とは?

個人情報の文字

将来は結婚することが当たり前と思っていた子供時代から、あっという間に月日は流れ、気がつけば初老と呼ばれる年齢に達してしまいました。もちろん現在未婚です。同級生の中には結婚している人もしていない人もどちらもいますが、現時点で考えると結婚していないほうが幸せなようにわたしには映ります。

お金もある程度自分の思うように運用できますしね。まあ自分が年をとったときには、未婚である方が確実にやばそうですが・・・。

そう思う理由は国が発表しているデータにもあります。

平成28年の離婚数を見るとその数なんと20万強

ここ数年大きく変化はないものの、婚姻数が減っていることを考えると、昔よりもはるかに離婚する人の割合が増えています(女性が社会に出ることで、金銭的にも男性に頼らず生活できる人が増えているんでしょうね)。

まあ付き合っても相手の深いところまでは知る術がなかなかないわけで、それこそスーパー個人である戸籍を見せられたとしても、見た目の真実は見えてきません。

今回は、そんな戸籍の見えない部分について書きたいと思います。

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【戸籍記載の真実】

戸籍というのは非常に ” 機微な情報 ” であり、その人の出生場所から年齢、父母が誰なのかといった様々な個人情報が記載されています。

昔はタイプライターのような特殊な機械で1字1字、ガッチャンガッチャン打っていたり、場合によってはちょっと手書きされていたりと非常に見にくいモノでしたが、現在は戸籍が電子化され非常にすっきりとして見やすいものになっています。

そんな戸籍ですが、実は、今現在の戸籍からは読み取りにくい事実があるということは、一般的にはあまり知られていません。

興味深いことに戸籍には ” ある技 ” を使うことで様々な事実を見えにくくする方法があるのです。

見えない「嫡出子」・「非嫡出子」


嫡出子というのは、法律上婚姻関係にある男女から生まれた子供のことを言います。これは父母欄を見ると簡単にわかります。

嫡出子の場合は通常、「長男」とか「二女」などと書かれていますが、非嫡出子の場合は単に「男」とか「女」とった記載になります。

ただ、平成16年11月1日以降に関する出生届からは、「区別」が悪いということなのか、社会的に不利な状況に追いやられるからなのか理由はわかりませんが、非嫡出子であっても「長男」や「二女」といった記載がされるように変更されています。

つまり見た目に違いが判らないという事です。

更に、たとえ前述の日付以前に生まれた者であっても、届け出をすることで、後天的に「男」→「長男」とか、「女」→「二女」と変更できるようになりました

こうなると、その人の ” 真実 ” がますます見えなくなります。

まあ、非嫡出子であることは本人のせいではありませんし、だからどうということはないのですが、これが現実であるという事は知っていて損はないと思います。

身分事項の注意


戸籍には、” 身分事項 ” といって、その人の様々な情報が記載されることになっています。

これはそれぞれ届け出をすることで記載されますが、一部の業界ではよくある届け出を ” 8大届 ” なんて言い方をしているようです。

※『8大届』とは下記を指します。

出生届・死亡届・婚姻届・離婚届・縁組届・離縁届・入籍届・転籍届

さて、この身分事項においても注意が必要です。

何かというと、前述の通り” ある技 ” を使うことで一部の情報を戸籍から身分事項ごとゴッソリと消し去ることができるからです。

そして、それができる伝家の宝刀が前述した ” 転籍届 ” 。

転籍というのは、本籍地を変更する届け出です。本籍地は戸籍だけでなく住民票や運転免許証など様々なものに記載されていますよね。

結婚予定のカップルが「籍だけ先に入れる」なんて言いますが、あの「籍」というのは本籍のことを指しています。結婚すると通常は夫を筆頭者とする新戸籍が作られ、そこに妻が入るという形を取ります。

因みに、結婚する時に ” 入籍する ” という言い方をしますが、これは前述の入籍届による入籍とは異なります。

入籍届による「入籍」というのは、例えば離婚した後に妻が籍を抜けて新戸籍を作り、子供が妻の新戸籍に入るようなときに使用する届出書です。

同じ入籍という文字ですが、使用方法が異なるんですね。

少し話が反れましたが、身分事項の中には、新戸籍を作る際に引き継がないといけない事項がある一方で、引き継がなくても良い、つまり記載不要の身分事項があります。

例えば下記ですね。

1.解消された身分事項(離婚・離縁)

2.父の戸籍の認知事項

3.養父母の養子縁組事項

(補足)

ただし、注意点があります。それは

同じ管内への転籍では記載は変わらない(記載はなくならない)

という事です。

例えば大阪市生野区から同じ生野区へ転籍しても、戸籍は新しく作られることはなくそのままです(従来戸籍に、転籍日と従前本籍地が書かれるだけです)。

別の管内(この場合生野区以外)へ転籍して初めて、前述の「1」~「3」が削除されます。

【真実を知る除籍謄本】

結婚すると新戸籍を作ることが一般的ですが、離婚すると妻が籍から抜け、子供も妻側の戸籍に入籍することが多いと思います。

つまり、自分を筆頭者とする戸籍には自分しかいない状態になります。

この時点では、戸籍には「婚姻」と「離婚」という身分事項があるので、このままでは自分が過去に結婚していたという事が明白です。

しかし別の管内へ転籍すると前述の通り、「解消された身分事項は転記不要」となっているので、転籍先の戸籍では、「婚姻事項」と「離婚事項」は存在しません。

しいて言うなら出生事項だけでしょうか。

認知や養子縁組の場合も同様です。(別の管内へ)転籍することで、まるで最初から何もなかったかのように映ります。

では真実を知る為にはどうすれば良いのか。

それは、相手方の除籍謄本を見せてもらうことです。

除籍とは、戸籍に在籍している人が全員いなくなった状態の戸籍です。自分一人しかいない戸籍において、その方が亡くなれば除籍になりますし、今回説明している転籍をしても、古い(今までの)戸籍は除籍扱いとなります。

戸籍は一人一つしか持てないですからね。

転籍をしているかどうかは「転籍日」と「従前戸籍」という記載があるかどうかで判断できます。

困難になった戸籍謄本の請求


ただし、なかなか見せてくれと言っても見せてもらえないのが戸籍ですよね。見せてくれるというのは、かなりの信頼関係が必要です。

以前は第三者であっても請求はそんなにハードルは高くなかったのですが、今は、過去に不正請求が横行したことから法律家でも簡単に第三者の除籍謄本を請求することができなくなっています

相続の場合であれば職務上の請求要件として認められますが、身元調査など本人の人権侵害に当たる恐れがあるような場合は、請求しても棄却されるようです(行政書士においても厳しく規制されています)。

隠したい側にとっては、ある意味 ” 有利 ” になったと言えますね。

【まとめ】

どうでしょうか。

戸籍には、現戸籍からは分からない裏の部分があるということが分かって頂けたと思います。

真実を知ること、知らないことによるその後の ” 不幸 ” を未然に防ぐ目的は、個人的には認められてしかるべきだと思いますが、現実には(別の管内への)転籍届を出すことで、真実は隠せてしまいます。

不正な目的で利用することは論外ですし、戸籍が機微な情報であることはわかりますが、もう少し隠される側の立場も考えた仕組みがないものかと思う今日この頃です・・・。

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