事故は突然起こります。自動車同士や対自転車・歩行者などパターンは様々ですが、自分が当事者でなくとも目の前で事故が突然起こる事は、今の世の中十分あり得ます。目撃した場合や当事者となった場合、警察や消防への通報が必要ですが、仮に下記のような状況であった場合、あなたならどのように場所を説明しますか?
(状況)
●土地勘が全くない
●周りに民家がない
今はスマホや携帯電話を持っている人が多いので、グーグルマップで現在地を確認して伝えるという方法もありますが、細かい場所を説明するのは正直難しいですよね。
今回は、意外と知らない現在地の確認方法について書きたいと思います。
※但し、この内容は警察・消防などの通報に限られます。
【緊急通報位置情報】
現在のスマホは、110番や119番、118番(海上保安庁)へ緊急通報すると、発信者の現在地がわかるようになっています(キャリアに関わらず)。
ですので、別に上記の番号に電話すれば勝手に場所を特定してくれるのでは?
と思う方もいるかもしれません。
確かに、今のスマホはGPS測位ができるので位置を確認することはできます。
しかし、この位置取得は、実は結構ざっくりなんです。
どのくらいざっくりかというと、誤差 数100m~10km(auホームページより)。
こんなに誤差があれば、結局細かな説明が必要になってしまうこともありえます。
ということで、この緊急通報位置情報ではピンポイントでの場所特定はできません。
<補足>
緊急通報位置情報は、スマホ等を持っている人であれば、設定・申し込みの有無に関わらず自動的に取得されます。
※但し、頭に「184」を付けて発信した場合は、緊急通報受理機関が必要であると判断した場合以外は、位置情報は取得されません。
【道路標識を探す(大阪府の場合)】
街中であれば、コンビニや大きな建物など大体何かしらの目印があるので、それを伝えることである程度現在地が特定できるかもしれません。
しかし、田舎など建物自体があまりないところでは、その手は使えません。
又、場所によっては1つの住所の範囲が広い所もあり、グーグルマップで検索してピンポイントで現在地を確認することは困難です。
※例えば「●●町▲丁目」といっても、結構範囲が広い場合があります。
では、そんな時はどうするか?
答えは、 ” 道路標識を探す ” です。
誰でも見たことが一度はあるこんなやつですね。
左は『横断歩道』で、右は『最高速度』の標識ですが、確認するところは、道路標識のポール部分に貼付されているシールの数字です。
下の写真は、実際のものです。
赤枠で囲んだ部分に、青いシールが見えますね。
地面から見ると1mにも満たないような位置に貼られています。
ただ、2mぐらいに位置に貼られているものもあるので高さは一概には言えませんが、子供でも充分に確認できる高さにあります。
アップにするとこんな感じ。
シールには、上3桁と下5桁の数字が書かれており、この番号を伝える事で警察等では、通報者の位置を ピンポイントで確認 できるようになっています。
<注意>
大阪府下の道路標識には基本的にこのシールが貼られています。
※確認しましたが、一部貼られていない標識もあります。
【道路標識を探す(大阪府以外の場合)】
大阪以外の場合はどうかと言うと、残念ながらすべての都道府県で同じ対応はされていないようです。
ではあきらめるしかないのか?
いえいえそんなことはありません。都道府県によっては別の形で知る術があります。
例えば埼玉県の場合は、道路標識ではなく電柱に番号が書かれています。
地上3mの位置に電柱番号を書いたプレート板があるので、それを伝えれば大阪府と同じように、ピンポイントで現在地を伝えることが可能となっています。
現状、電柱は人が住んでいる、もしくは活動している地域にはほとんど存在していますので、探せばすぐに電柱番号は見つかると思います。
番号シールや電柱番号がない場合でも諦めてはいけません。
全てではありませんが、自動販売機に住所が書かれているという場合もあります。
ただ、過去にいろいろな場所の自動販売機を確認しましたが、わたしはこれまで住所が書かれた自動販売機を見たことがありません。
期待薄ではありますが、最悪自動販売機も現在地をピンポイントで知る一つの方法ではあります。
【まとめ】
いかがでしょうか?
街中には知らないうちに、いろいろ便利な情報が仕込まれていることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
今回は事故を想定して書きましたが、場合によっては火事や事件などでも緊急通報は必要となる為、特に急いでいる時にはピンポイントで現在地を確認できることは必要な事と言えます。
緊急通報をするにこしたことはないですが、知識として頭の片隅にでも置いておくといざというときに慌てず対応できるのではないでしょうか。