40代は「iDeCo」や「つみたてNISA」をやるべき?

自己責任の文字

「四十にして惑わず」という孔子の言葉をご存知でしょうか。40歳にもなれば、あらゆる事の判断に迷いが生じなくなるというありがたいお言葉ですが、正直わたしは40歳を越しても色々な事を判断するのに迷いまくっています。最近やたらと目や耳にする「iDeCo」や「NISA」もそのひとつ。特に同年代の友人が最近「つみたてNISA」を始め、その良さについて熱弁されたこともあり、やろうかやめておこうか日々悩んでいます。

今回は、同じようにやるべきかやらざるべきか悩んでいる40代の方々へ、それぞれのメリット・デメリット含め所見を書きたいと思います。

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【やるべきか、やらざるべきか】

iDeCoとNISAは、細かな点は違えど、

共に投資をして資金を増やす

という点では同じです。

投資というと「損をする」ことも当然あります。

わたしはどちらかというと石橋をたたいて渡るタイプで、お金のことに関してはあまり積極的にはなれないのですが、iDeCoやNISA(つみたてNISA含む)については、個人的に

やるべき

だと思っています。

理由は2つあります。

年金制度の危うさ

資産は増えるにこしたことはないが、リスクを取ってまでやりたくない

これがiDeCoやNISAをやらない人の多い理由でしょう。

わたしもそう思います。

ただ、わたしは一方でこんな風にも思っています。

なぜ国は税収が減るにも関わらず、税制面で不利な制度を推し進めるのか?

と。

日本人はタンス預金が好きですし、好景気?とはいえ、将来の不安から財布のひもがきつくなっており、世の中にお金が回らない現実があります。

下のデータは、2016年末の家計における金融資産の状況を表したグラフです。

(2016年末 金融庁データ抜粋)

主要国の家庭における金融資産の状況

日本が、いかに預金好きかがわかりますね。

全体の半分近くを現金で持ち、預金しているのです。

経済を回すためには、国民にお金を吐き出させる手段が必要であり、そのために、こういった小額投資非課税制度を国は推し進めているものと思われます。

しかし、2014年1月に始まったNISAの不発から、若年層をターゲットにした少額の「つみたてNISA」、所得税・住民税など減税効果のあるiDeCoなど、とにかく自己責任で自分の資産を運用して将来の金を増やせという姿勢がやたらと垣間見えます。

わたしは国のこういった姿勢が、年金制度破たんの足音のように聞こえてなりません。

現在の年金の支給開始年齢は、原則65歳

これを更に先に延ばそうとする案も国会では出ています。

大切な年金資産をリスクの高い株で運用しているのもその証拠。

要は、もうお金がなくてヤバいのです。

年金制度の破たんは国の破たんでもあるので、完全に破たんすることはないにしても、支給額は今後、今よりももっと下がる事は、ほぼ確実と言っていいでしょう。

というか、ほぼないに等しいというぐらいの気持ちでいる方が良いかもしれません。

老後の資金は最低3000万円必要であるという話もありますが、退職金がない会社も多く、自分で何とか工面するしかないのが今の日本の現状なのです。

【増えない預金】

とある調査によると、日本人の一般家庭における平均貯蓄額は1200万円だそうです。

この数字を見て、「どこにそんなお金が?」と思った方もいると思いますが、安心してください。

これは、全体の5%存在すると言われている「1億円以上の資産を持つ金持ち」を含んだ平均値であり、200~300万円というのが我々一般人の平均貯蓄額だそうです。

では、この200万円を仮に銀行の定期預金に預けるとすると、1年間でどのくらいの利子がつくと思いますか?

下記は記事作成時点での主な銀行の金利になりますが、軒並み低金利である事がわかると思います。

SBJ銀行   0.15%

イオン銀行   0.05%

みずほ銀行   0.01%

ゆうちょ銀行  0.01%

もっとも金利が良いSBJ銀行でも年3000円です。

ここに税金が20.315%かかるので、実際に手にすることができる金額は2390円。

安い居酒屋ぐらいならなんとかなるでしょうか。

ネットバンクが信用できず、安心のゆうちょ銀行へ預けている人も多いと思いますが、この場合の年間利息は、なんと200円!

税引き後は159円となり、朝マックすらできません。

前述の通り、老後の資金は自分で何とかするしかない日本で、安心という理由で預金に全財産を預け、何も手を打たないというのは、ちょっと考えものではないでしょうか。

【iDeCoとNISAどちらを選択するか】

アメリカがいつまでも日本を守ってくれないように、わたしたちも国におんぶにだっこという時代は終わりつつあるのかもしれません。

40代ともなれば多少なりともお金に余裕はあると思います。

※「ない」と思っていても、日常生活を改めれば小銭ぐらいは集まるでしょう

前述のように人(国)任せにせず、自分の資産を築く努力が必要になってきています。

ただ、iDeCo・NISAどちらがいいのでしょうか?

とにかくノーリスクがよい人(何も考えたくない人)

iDeCoもNISA(つみたてNISA含む)も投資なので、元本割れのリスクがあると思っている方も多いと思いますが、元本保証された金融商品(投資先)も中にはあります。

ただし、そういった投資対象商品があるのは、iDeCoのみです。

iDeCoは、日本語で言うと「個人型確定拠出年金」。

つまり年金としての様相が強く、安心度が高い元本保証の金融商品がラインナップされているのです。

これに対し、NISA(つみたてNISA)には、元本保証の金融商品は存在しません。

これらは、株や債券を実際売り買いして利益を出すことに重きを置いているからです。

投資経験がない人には、こちらはハードルが高いと言えます。

iDeCoとNISAの関係性は、図で簡単に表すとこんな感じ。

図A

idecoとnisaの関係

iDeCoは、元本が保証されている商品を選択さえすれば、ノーリスクが実現できます。

利息は一般銀行の預貯金と同じぐらいの「雀の涙」ではありますが、

毎年掛けた金額の全額が非課税

となり所得税と住民税が大きく減額されます。

因みに企業型の確定拠出年金がない会社(一般的な中小企業)の場合は、年間最大で、

276,000円(23,000円×12か月)が控除となります。

年収300万の方の場合、年間の節税額は約41,400円。

※節税額は、記事作成時点での税率で計算。下記楽天のサイトで概算を計算できます。

節税効果の確認

40歳~60歳までの毎年の合計掛け金が同じであると仮定すると、20年後(60歳)時点で、トータル

800,000円の節税となります

『iDeCo』のポイント(その1)

1年で数万円税金が安くなると、家計はかなり助かるでしょう。

ただ、iDeCoにもデメリットはあります。

それは、原則60歳まで下ろせないという事。

税制面の優遇を受けたいがために最大限の金額を掛けてしまうと、いざ急にお金がいる時に下ろすことが出来なくて困ることになりかねません。

つまり、iDeCoをやる上での重要なポイントは、

ある程度の余裕資金がないと危険である

という点です。

『iDeCo』のポイント(その2)

iDeCoをやる場合、「手数料」がかかります。

●国民年金基金連合会への支払手数料

1.加入時

運営主体である国民年金基金連合会に、2,777円を支払います。

これは、どこの証券会社(銀行)を通じて購入しても同じ金額です。

2.掛け金の納付月

掛け金(納付額)の下限が5,000円~となったidecoですが、毎月掛ける事もできれば、年単位で納付することもできるようになりました。

納付月を毎月にした場合、例えば楽天銀行の場合は、月ごとに103円がかかります。

これって長い期間で考えると結構痛いですよね。

どうせ納付するなら、納付回数を減らすようにした方が、手数料としてはお得になりますので覚えておきましょう。

●信託銀行への支払手数料

楽天銀行・SBI証券・マネックス証券・イオン銀行など、iDeCoを取り扱う金融機関を調べましたが、この手数料は

一律64円

となっています。

この金額は、前述の「2.掛け金の納付月」にかかる103円とは異なり、納付しようがしまいが経費としてかかります

<年トータルの経費>

「年1回納付」にすれば、年間でかかる経費は下記になります。

103円+ 768円(64円×12カ月) = 71

前述の通り、年収300万円とした場合の年間節税効果が41,400円で、経費が1,000円程度ですから、充分にiDeCoを検討する価値はあると言えるのではないでしょうか。

多少リスクがあっても資産を増やしたい人

投資は損をすることもあれば、得をすることもあります。

個人で株を売買するとなると素人にはハードルが高いですが、NISAであればその点はクリアできます。

なぜならファンドマネージャーという投資のプロが売り買いの運用をしてくれるから。

わたし達が行うのは、NISAでラインナップされた金融商品から、どれが良いか選択するだけです。

でも、どれを選択してよいか・・・という人もいるかもしれませんが、そういう人は「つみたてNISA」を選択してはいかがでしょう。

先ほどの図Aをみてもらうと分けると思いますが、つみたてNISAでラインナップされている金融商品は「国による厳しい基準をクリアした商品」となっています。

普通の証券会社などで投資信託を買う相談をすると、自分の会社にとって有利な商品を推す傾向がありますが、つみたてNISAの場合は、あくまで国が定めた一定基準以上の投資商品(値動きが激しくなく比較的安定している)しか売ることが出来ません。

これは、どこの証券会社でも同じです。

因みに、2018年4月時点で金融庁が発表している、つみたてNISAのラインナップ数は全部で147本です。

1.指定インデックス投資信託       128本

2.「1」以外の投資信託(アクティブ型) 16本

3.上場株式投資信託           3本

「2」のような、比較的リスクの高い『アクティブ型』というのも商品としては存在しますが、全体数は少なく、あくまで株価指数(日経平均やTOPIXなど)に連動する、値動きの少ないインデックス投資商品が大半を占めています。

これは、つみたてNISAが長期間における運用を前  提としているからです。

短期間では損をすることがあっても、長期となると結果的にプラス収支になることが多いので、このつみたてNISAをやるなら、できるだけ早いほうが良いと思います。

【まとめ】

おれは(わたしは)預貯金でいくんだ!

というのもひとつの考え方だと思います。

NISA(つみたてNISA)の場合は、選択する金融商品によっては元本割れすることもゼロではないですからね。

※極めて安全性の高い商品もあるようですが、損もあり得ます。

しかし、iDeCoはどうでしょう?

これは、銀行などへの預貯金と変わらないので金利も低く、たとえ40歳から20年間運用しても大して儲かりませんが、所得税・住民税の減税額は半端ではありません。

又、掛けた金額が戻ってくる時(60歳)に受け取る金額については、一時金として(一括して)受け取っても、

1,500万円までは非課税です。

40歳から掛けた場合、どんなに頑張ってもトータル金額が1,500万円を超えることはないので、税金で引かれることなくまるまるお金が戻ってきます。

※但し退職金がある場合は、一括してではなく数回に分けて給付を受ける方が良い場合があります。

※給付には、都度手数料がかかります

今は預貯金でも利息に対して税金が引かれるので、いかにこのiDeCoが優遇された制度であるかがわかると思います。

60歳まで引き出す事ができないので、限度額MAXの掛け金を掛けるかどうかは、人それぞれの生活状況によります。

ただ、年1回は掛け金の額を変更する事ができ、また、一時的に停止することもできるので(手続きは必要。再開も可能)、とりあえず少額からスタートさせてみるのはどうでしょう?

この誰でも受けることができるメリットを使わない手はないと思いませんか?

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