イヤホンやヘッドホンはOK?自転車に乗る時に守るべき5つのルール

止まれの標識

みなさん、最近自転車には乗っていますか?

わたしは以前の記事でも書きましたが、趣味の一環として休日時間があるときはクロスバイクに乗っているので、同年代の方に比べると比較的自転車には乗っている方だと思います。

世間的にもスポーツバイクは普及してきており、わたしの家の近所にも新しい自転車屋さんが続々とオープン。

週末になると本気モードの格好をした人から、普段着で乗っている人など、本当にたくさんの人がスポーツバイクに乗るようになってきています。

しかし、ああいう自転車って結構スピードも出ますし、乗り方を気をつけないと大きな事故になりかねないんですよね。

人にぶつかると大きなけがをさせることもあり、場合によってはとんでもなく高額な損害賠償を支払わないといけないなんてこともあります。

また、基本的に『車道を走る』という考えがあるので、歩道を走るよりも自動車に接触して自身が事故に巻き込まれてしまう可能性もゼロではありません。

日本も道が広ければ海外のように自転車専用道路をもっと整備して、対人、対車に対して、そこまで気を使わなくてもいいようになるのかもしれませんが、国土が狭いわが国では、整備すると言っても限界があります。

そこで今回は、事故等のトラブルを避ける為にも、意外と知られていない(かもしれない)交通法規について、知っておいた方がいいと思うことを備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。

「スポンサーリンク」

【最近の自転車事故の状況】

まずは、ここ最近の自転車事故の状況です。

警察庁発表の資料によると、平成28年に自転車での事故件数は、

なんと約9万件にも及びます(一応件数は年々減っていますが)。
自転車事故の統計
※警視庁:平成28年度データ「自転車事故の推移」より抜粋

このうち「対車両(自動車・二輪車)」が全体の98%近くを占めてるので、いかに

車道を走っていて事故に巻き込まれているか

がわかると思います。

因みに「対人」については、全体の件数から見ると3%未満と低いものですが、それでも件数としてみれば2281件。

1年365日換算で計算すると、全国で毎日6~7台の自転車が人にぶつかるなどして事故を引き起こしているのです。

事故件数の多さにも驚きですが、それを引き起こしているのは、自転車に乗っている人の不注意もあります。

下記は自転車事故における原因の上位3位です。

自転車の事故原因『第1位』:安全不確認

自動車の免許更新の際に受ける講習では、「交通の教則」という小冊子をもらいます。

そこには、自動車を運転する者として注意する項目が書かれていますよね。

例えば、『道路に面した場所に出入りするために歩道等を横切るときには、直前で一旦停止し、自転車がいないことを確認する』となっています。

つまり、道路標識がなくても自転車が後方の見えない位置から突然やってくることもあるから充分安全を確認してねという事です。

勿論自転車側にも同じ安全確認をする義務があります。

しかし、上記のような場合は特に標識があるわけでもないので、イヤホンやヘッドホンでスマホの音楽に夢中になっていたりすると、意識が分散されて車が曲がって来ることに気づかない時もあります

この「安全不確認」というのは、特に標識のない場所での周囲の安全確認に対して怠ったが為に起こる事故が多いかもしれません。

自転車の事故原因『第2位』:動静不注視

これは、危険である可能性に注意はしているが、安全が不足していたために起こる事故です。

これも自動車の教本には、「追い越しなどの自転車のそばを通るときには、自転車のふらつきを予測し、自転車との安全な間隔を空けるか、徐行しないといけない」となっています。

自転車側から言うと、例えば駐停車している車の横を通るときに、急に車のドアが開く可能性が考えられます。

狭い道で対向車が来ている時に、無理に進もうとして駐停車している車のそばを通り、急にドアが開いて衝突なんて悲惨なことも想定されます。動いているものだけでなく止まっているものにも注意が必要です。

自転車に限ったことではないですが、不測の事態はいつなんどき起こるかわかりません。常に周囲には注意しておけということですね。

自転車の事故原因『第3位』:交差点安全進行

これはいつ何時、誰でも起こり得ます。

特に信号のない狭い交差点が続いているような道の場合、都度都度一旦停止して左右の安全を確認してから走行している自転車を、わたしは見たことがありません。

自分もそこまでしませんし。

今は、スポーツバイクに乗る機会が多く、スピードが一般の自転車よりも出るので、特に注意するようにはしていますが、それでも上記のような交差点が続くと、注意する意識は低くなってしまいます。

信号がある交差点ですら信号無視をする人が多いですから、ない場合は特に注意が必要です。

自分が注意していても、相手次第で事故に巻き込まれることはあるわけですから、自転車も自動車並みに気を付ける必要がありますね。

【自転車に乗るときの5つのルール】

では具体的に、道路交通法上のルールを踏まえ、知っているようで知らない人が多いと思われる5つのルールについて書きたいと思います。

イヤホン、ヘッドホンは音量を考慮する

イヤホンやヘッドホンをしながら自転車を運転して良いのか?

これは自転車に乗る人なら誰しも気になるところだと思います。

結論から言うと、イヤホンやヘッドホンをしながら自転車に乗ること自体は、

違反ではありません

ですので、罰金を取られることはありません。

しかし注意が必要です。

それは何かというとズバリ音量です。

これは各都道府県等の条例で定められているところもあるので一概には言えませんが、大阪の場合は下記(青文字)でない限りは、自転車走行中にイヤホンやヘッドホンをしていても問題ありません。

警音器、緊急自動車のサイレン、警察官の指示等安全な運転に必要な交通に関する音又は声を聞くことができないような音量

ですので、警察官に呼び止められても聞こえないような音量で音楽などを聞いていると、「危険運転」としてみなされる可能性があるので、周りの音が聞こえる程度の音量にする必要があります(罰金の額は5万円です)。

因みに他の都道府県についてもいくつか見てみましたが、イヤホンやヘッドホンをしながら運転することを完全にダメとする都道府県はありませんでした。

走行中のスマホ・携帯操作は止める

器用な方がいますよね、世の中には。

この前なんか、赤ん坊を自転車の前に乗せた状態で、スマホ画面を見続けながら運転しているお母さんを見ました。

子供が乗っているのに・・・。

「あななたたちが、わたしに気を付けて避けて通りなさい」と言わんばかりに平然とした態度で自転車に乗っています。危ないですね・・・。

スポーツバイクの場合は特に、スピードが出ることから結構遠出も可能です。

そうなると、スマホでグーグルマップを見ながら走行なんてこともあると思いますが、これも明確な違反です

モノを持ちながらはダメです。違反者には罰則金として5万円がかかります

見るなら止まった状態で見るようにしましょう。

自転車は車道を走る

まあ、これは何となく理解している部分があると思います。

では、なんで車道を走らないといけないかわかりますか?

これは自転車が部類的に「軽車両」というくくりだからです。

リアカーなど人力で引く車や動物の力を借りて走る車もこれに入ります。

これらは道路交通法における「車両」と考えれられる為、車道を走らないといけないのです。

道路交通法17条にも謡われています。

車両は、歩道又は路側帯と車道の区別のある道路においては、車道を通行しなければならない

因みに、路側帯というのは下図のようなもので、基本は歩行者の通行用に存在するものです。路側帯がある道路では、自転車はあくまで「車道」を通行しないといけないのです。

路側帯の図

しかし、法律というのはいつも「例外」が存在します。

歩道と車道が明確に分かれている(車止めがあったり、一段高くなっていたり)場合を除き、下記の場合は、歩道を走ることが認められています。

「著しく歩行者の通行の妨げとなる場合を除き、路側帯(軽車両の通行を禁止することを表示する道路標示によって区画されたものを除く)を通行することができる」

上図において言うと、破線・実線のあるなしにより下記のようになります。

「ア」の場合 ⇒ 前述の『例外』にあたり、状況により走行可能
「イ」の場合 ⇒ 基本的に走行してはダメ

という感じです。

また、明確に歩道と車道が分かれている場合でも、

下記の場合は歩道を走ることが認められています

1.子供(小学生)が運転する自転車の場合

警察庁のホームページには、中学生になったら「原則車道を走ろう」ということが謡われています。

小学生のうちは、いつどのような状況であっても歩道を自転車で走っても基本的に問題ありません

2.高齢者の場合

これは結構わかっていない人が多いのでしょうか。

うちの母親も、先日歩行中のおじいちゃんに「車道を走れ!まったく!」みたいなことを言われたようです。

しかし、高齢者の場合は例外的に歩道を自転車で走行することが認められています。ただし徐行はしないといけませんけどね。

因みに、最近は高齢者でも元気ですし、高齢者というくくりの年齢を引き上げようとする国の動きもありますが、高齢者とはどのくらいの年齢を指すと思いますか。

正解はと言うと、現行は ” 70歳以上の者 ” を高齢者と呼ぶようになっています。

3.「自転車歩道通行可」の標識がある場合

こんな標識がある道路です。

「自転車通行可」の標識

この標識があれば、歩道であっても通行できます。

日本の国土がもう少し広ければ、歩行者専用・自転車専用と道を区別できるんですけど、現時点ではこの標識を立てるしかないでしょうね。

この標識は意外といろんなところで見かけますので、意識して探してみてください。

4.車道に駐車車両があり、そのまま進むことが困難な場合

上図の「ア」のようなパターンですね。

破線であろうが実線であろうが、車は路側帯へ入ることはできないので、駐停車は車道ギリギリに停める形になります。

こういうときは、駐車車両を避けて車道側に出ると、後方から来た車に接触する可能性があり危険。

なので、例外的に破線の場合(ア)は、路側帯側へ入って避けることができます(ただし、路側帯は歩行者に十分気をつけ徐行しないといけません。また歩道は歩行者が優先ですので、自転車はあくまで車道側を走ってください)。

5.車道や交通の状況に合わせ、やむを得ないと認められる場合

これは簡単に言うと、車の交通量が多くて、且つ道路幅が狭い所が当てはまります。

このような道路では、たとえ自転車が車道の端っこを走行していても、接触の可能性があるので、車道と歩道が分けられていても、歩道を走行することが例外的に認められています。

車道は左側通行

車の場合は当たり前すぎますが、自転車の場合は意外とやってしまってませんか?

道路の右側を走行することって。

要は、通常後ろから車が来るのに、前から車が来る状況で走っている状態です。

車を運転する側からみたら怖いですよね。

日本車は右ハンドルですから、どうしても車の左側は死角になります。

距離感がつかみにくいですから、道路の左側を前から自転車が走ってくるとヒヤッとします。

ただし、ここでも例外はあります。

下記のような場合です(第17条の5)
※自転車に当てはまるものを抜粋

●道路が一方通行

●道路の損壊や工事等により左側部分を通行することができない

上記のような道路は、基本的に複数車線があるのではなく1車線の場合ですね。

道路の状況によるところがありますが、基本は車と同じように「左側通行」を普段から意識した方が良いと思います。

一時停止線で止まる

車の場合は当然というか、道路標示を結構意識し注意していると思います。

しかし、そんな道路標示の中でも意外と見落としがちなのが「一時停止」です。

警察側もそれをわかっているかのように、一時停止線がある道路の周辺で隠れて、違反者が出ないか確認していますよね。

よほどひっかかるんでしょう。

わたしもこの記事を書く上で色々調べていて、これは盲点でした。

自転車の場合、ちゃんと止まっていたかわからないぐらい意識がなかったです。

自転車ぐらい大目に見てくれるだろうという気持ちはあると思いますが、

これはりっぱな違反です(3か月以下の懲役または5万円以下の罰金)。

【自転車運転講習】

平成27年6月1日からは、これまで書いてきたようなものを含め「危険運転」と言われる下記の違反を繰り返し行った場合は、「自転車運転講習」を受けることになりますので自転車に乗るときは注意が必要です。

※「繰り返し」とは、3年以内に2回
※ 講習は3時間で、費用は5,700円
※「危険運転」とは下記の14項目を指します

<対象となる違反>

●信号無視

●遮断踏切への立ち入り

●歩道通行時の通行方法違反(歩行者の通行を邪魔するなど)

●ブレーキ整備不良

●酒酔い運転

●通行禁止違反

●歩行者道路での徐行違反

●通行区分違反

●交差点優先車妨害違反

●交差点安全進行義務違反(右に曲がるときは二段階右折)

●環状交差点安全進行義務違反

●指定場所一時不停止

●安全運転義務違反

●路側帯通行時の歩行者の通行妨害

<罰金>

自動車運転講習を受けないといけない人には、各都道府県の公安委員会から自転車運転講習の受講命令が来ます。

3カ月以内の指定された期間内に受講しないと罰則(罰則金5万円)が科されます。

【まとめ】

いかがでしょうか。

意外と知らなかったこともあったのではないでしょうか。

普段何気なく乗っている自転車ですが、あくまで自転車は「車両と同じ」であることを認識し対応することが必要です。

自転車はちょっとした距離を走るには便利ですが、安全運転と交通法規を守って事故や違反のないように気を付けましょう。

※万が一に備えて保険に入っておくことも必要です

ページ先頭へ戻る

「スポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする