行政書士を独学で取得する勉強法。大量の情報を覚える極意とは?

資格取得に使った参考書群

不景気になると資格産業が活況になります。これは今現在職についている人も、無職の人も関係ありません。これは職に就いていても、いつリストラに合うかもしれないという恐怖感を持っている人が多く、今の仕事に関係がある資格を取得して自分を防衛するようになる為です。

しかし、特に仕事をしている人にとって、普段の仕事をしながら資格を取ることは容易なことではありません。

付き合いや睡眠時間など様々なものを犠牲にする覚悟が必要となります。

今回は、国家資格・民間資格含め複数免許を独学で取得できた

イメージによる勉強法について書きたいと思います。

覚え方のポイントとなる

●参考書の選び方

●ノートのまとめ方

を含め、順を追って説明していきます。

興味のある方はご一読ください。

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【わたしが取得した資格】

わたしは、国家資格・民間資格含めいくつかもっています。一例を挙げるとこんな感じ。

●行政書士(国家)

●測量士補(国家)

●日商簿記3級(民間)

●ビジネス実務法務検定2級(民間)

それぞれ覚えることは多いのですが、比較的短期間で、しかも独学で取ることが出来たのは、同じ勉強法を行っているからです。

中でも行政書士は、大量の情報を覚えなければならず、法律職の登竜門といわれている割には、それなりに難関資格です。

<補足 行政書士(国家資格) ※合格基準60%以上>

行政書士紋章

この資格は、人気資格としてずっと君臨しています。

理由は、恐らく人気の公務員試験と試験範囲が重なるからでしょうね。

行政書士は6割方正解で合格すると言われていますが、試験範囲が結構広いです。

当時、試験の中心となっていたのは憲法・民法・行政法の3つ。

この分野で法律問題全体の6割を占めていました。

行政書士試験が難しいのは、法律分野だけでなく下記の一般教養もある点。

● 国語(現代文・古文・漢文など)

● 算数

● 理科(物理・化学・生物など)

● 社会(世界史・日本史・現代社会など)

【資格勉強のポイント:ベースとなる参考書の選び方】

まずは参考書の選び方です。

大量の情報を覚えるのに関係があるの?

と思われるかもしれませんが充分あります。

例えば、資格の学校や通信教育で合格を目指すとしますよね。

これらは、お金がかかるデメリットがある反面、覚えるべきポイントを絞って教えてくれるメリットがあります。

しかし独学の場合は、情報(合格に必要な知識)の取捨選択を自分でしないといけません。

情報の取捨選択とは、参考書の中身が

自分にとって見やすいかどうか

これが重要。

参考書は、人気資格であればあるほどいろいろな出版社から数多く出ていますが、大抵書いてある内容は精査されているので、どれも似たり寄ったりです。

ただ、書き方はそれぞれ異なります。

重要部分と語句がわかりやすい

重要表現

視覚的に見やすいことは重要です。

国家試験の場合、大抵試験範囲が広く長期戦になるのでメリハリのある(重要部分がわかりやすい)表現をしていることは大切です。

ここでのポイントは2つ。

1.赤・青・黒の3色ぐらいで表現している

2.表を多用している

色使いがカラフルなのは、見た目鮮やかかもしれませんが、余計なところに目が行ってしまうこともありデメリットでもあります。

個人的には、シンプルに2色、あっても3色までに抑えられており、重要部分が目立つ仕様の参考書を選ぶ事をお勧めします。

表については、「百聞は一見に如かず」という諺の通りです。

このあと覚え方について書きますが、ポイントはイメージですので、視覚的にわかりやすい表を多様した書き方の参考書はお勧めです。

<補足>

やたらと「ブレイクタイム」的な、余計な記事が多い参考書もありますが、ああいうのはナンセンスです。ブレイクタイムを取るかどうかはこっちが決めるものですから。

関係のない記事にページを割いているような本や、重要ポイントがわかりづらい書き方をしている参考書は、経験上あまりよくなく結果的にもう1冊購入する羽目になってしまします。

問題文が少なく教科書的

教科書と問題集

これは賛否両論あると思いますが、

問題集はなるべく勉強期間の後半に持ってくるとのが良い

というのが持論です。

問題集を先にやって試験の傾向を掴むというのも一つのやり方ですが、この方法だと断片的に知識を得ることになるので、暗記には不向きと考えます。

歴史の出来事は比較的覚えやすいのに、人の名前が覚えにくいのはなぜだと思いますか?

わたしはその差は結びついた情報にあるのではないかと考えます。

歴史には流れがあります。

この時代にこういうことがあって、結果こういうことが起こって・・・みたいな感じですね。人の名前を覚えるのはわたしも苦手ですが、得意な人に聞くと、だいたい何かと結び付けて覚えているようです。

その人がしている眼鏡だったり、名前に自分で勝手にイメージを付けたり。

要は断片でなく、ある程度何かと結びついた情報の方が人間は覚えやすいのでしょう。

話が少し反れてしまいましたが、試験に受かることを大前提とし、最小限の労力で受かるという方法もありますが、特にその資格を持って仕事をする場合は、そんな断片的な知識は役に立ちません。

実務と試験内容は異なることが常ですが、とはいえ関連性を理解したうえで肉付けしていくことが結果として知識の定着には近道ではないかと思います。

ある程度の骨格を作ってから、周りに肉付けしていくと全体像がわかりやすくなり、結果として記憶に定着しやすくなります。

参考書が分厚い

本の分厚さの表現

本が分厚くなるということはイコール、説明が丁寧・図表が多く見やすいという意味でもあります(あくまで傾向としてですが)。

手早く片付けようと薄手の参考書を選択したい気持ち、わかります!

勉強するという事は、それだけ自分の自由な時間を犠牲にするという事になりますよね。

同僚や友人が遊んでいる時に、なんで自分がこんなつらい思いをしないといけないのか、早くそこから解放されたい!と思うのは自然なことです。

参考書が薄いという事は、

やり遂げる時間が短くて済む → 早く解放される

というロジックが働くと思うかもしれません。

が、それは違います。実際には、

厚さが薄い → 説明が不十分で理解しづらい

これが真実です。

多少値段が高くても説明が多い参考書を選び、その中から

自分の余力に合わせて覚えるべき情報を取捨選択する

これが賢明と言えます。

【資格勉強のポイント:ノートまとめ】

さて、参考書が決まったら、いよいよ勉強方法に入っていきます。

わたしの勉強方法で一番の肝は、イメージ

右脳は、左脳の何倍も優秀だということを聞いたことがある人もいるでしょう。

まずは参考書の中から重要だと思うところ(太字や赤文字表記)を紙に書きだすようにします。

この書き出すという作業は、1度で良いです。

漢字を覚える時や英単語を覚える時、美文字を練習する時などは何度も紙に書いたりしますが、あれとは覚え方が異なります。それらは ” 身体に覚えさせる ” 覚え方であり、暗記の時には不要です。

もともと目的が異なりますからね。

では、具体的なまとめ方について下記に書いていきます。

自分の言葉で書き直す

口語体への変更

暗記の際には口に出して耳からも覚えます。

この為、自分にとって発しやすい書き方をする事(書き直す事)が重要です。

なぜかというと、自分の言葉で書き直すという作業は、理解していないとできないからです。

人間は理解していないと覚えることは困難です。

数字の羅列なんて典型ですね。

電話番号が今の桁数になっているのは、人間が覚えることができる、ある意味ギリギリの桁数だからです。

歴史の出来事を語呂合わせで覚えるのも、意味のある言葉に置き換えることで理解し、記憶しやすくする為です。

書き直すという作業は、面倒ではありますが意外と重要なことなのです。

ただ単に右から左に書き写すのではなく、

理解して自分なりの表現をする

これが大事なことなのです。

色文字を使わず全て黒文字で書く

重要表現

参考書に書かれている重要表現と同じように色分けする必要はありません。

それではただのコピーです。

下手に色文字が入るとその部分が目立つため暗記の妨げとなります。

まあ、書き出した内容は全て「重要」なわけですから、それを色分けする必要はありませんよね。

色文字で書くタイミングは一通り暗記ができ、問題集を解く段階で新たに知識を得た時です。

新しく得た知識を色文字で追加していくと、後から追加された項目が見た目にわかりやすくなり、追記部分の暗記漏れを防ぐこともできます。

その為にもまずは

全て黒文字で書く

ということが大切です。

ノートではなくルーズリーフを使う

ノートとルーズリーフ

知識は勉強すればするほど増えます。

新しく得た知識を別のノートなどにひとまとめにする方法もありますが、既にまとめた資料に対して関連のある部分に色文字で付け足していく方が暗記しやすいと思います。

その際付け足す部分が増えてくると、内容量によってはページ毎増やさないといけなくなることもあります。

ルーズリーフは入れ替えができるので非常に便利です。

覚えるためには ” 情報が結びついていること “が重要。

あちこちに関連事項があるのではなく極力近づけて、まとめることが大切です。

この為、勉強の際にはノートではなく

ルーズリーフを使う

ようにしましょう。

きれいに書く

達筆表現

暗記は基本的に反復復唱です。

わたしの場合は、家ではもちろん、通学中や通勤中もルーズリーフを持ち歩いていました。

そうなると当然他人の目に触れることもあります。

まあ他人の目を気にする必要はないと思われる方もいるかもしれませんが、待ってください、そのまとめは、あなた自身も何度も見るのです。

字がきたないと余計な感情が入ったり、見にくくて暗記の妨げとなることが意外とあります。

覚えるべきページが増えてきたり、長時間まとめていると乱雑な字になりがちですが、きれいにまとめるというのは暗記する時に結構重要になってきますので、

普段よりも少しだけ丁寧に書くこと

を意識した方が良いと思います。

【資格勉強のポイント:暗記方法】

覚えるべき内容は揃いました。

ここからはいよいよ暗記の仕方になります。

ご存知の方も多いと思われますが、記憶には短期記憶と長期記録があります。

パソコンで言うと前者がメモリ、後者がハードディスクといった感じでしょうか。

長期記憶するにはズバリ反復練習しかありません。

暗記方法:第一段階(インプット)

知識を取り込んでいる様子

まずは頭に情報を入れ込む方法です。

先ほど、ルーズリーフにまとめる方法について書きましたが、覚える時は基本的に1ページ単位で覚えていきます。

意識するポイントは2つ

1つ目は、

ルーズリーフのどこに書いているかを確認し、イメージしながら覚える

です。

大量の情報を取り出す(後述する第二段階)為には、引き出す為の仕掛けが必要。

ルーズリーフに書かれた内容を、上から順番に目で追いながらイメージと共に頭に入れていきます。

2つ目は、

声に出しながら覚える

です。

英語の聞き取り練習において、重要なポイントに「声を出して真似る」というものがあります。

これは、自分の口で発することが出来ない言葉は、聞き取りが出来ないという根拠に基づいています。

暗記においてもこの声を出して覚えることは、経験上すごく効果があると感じています。

目で見たものを耳からも聞くことによって記憶が定着しやすくなるのかもしれません。

暗記方法:第二段階(アウトプット)

知識をアウトプットする様子

1ページ分覚え終わったと思ったら、今度はルーズリーフを見ずにぺージの最初から最後まで声に出して復唱します。

ここでのポイントも2つ

1つ目は、

インプットした通りの順番をイメージしながら行う

です。

この時に第一段階で行った「どこに書いているかのイメージ」が役に立ちます。

記憶を取り出していくと、ここに何か書いていたのは覚えるんだけど、何を書いていたかが思い出せないというジレンマに陥ることがあります。

しかし、それでいいのです。

試験で記憶をたどるときも、確かあそこに書いていたなという ” ヒント ” があると引き出しやすくなります。

イメージは、無限にある記憶の中から引っ張り出す インデックスの役割を果たすのです。

勿論アウトプットでも、声を出しながら行うことは必須!

2つ目は、

反復する間隔

です。

繰り返し表現

もれなく思い出すことが出来れば、次は5分後に再度イメージしながら思い出し、声に出して復唱します。

そして徐々にイメージし直す間隔を空けていきます。

10分後、30分後、1時間後、2時間後、5時間後、半日後、1日後・・・。

ここまで思い返せば(口に出して耳からも聞こえるようにすれば)、その後は3日、1週間と空けても忘れることはほぼありません。

暗記はある意味筋トレと同じですので、是非継続してやるようにしてください。

【まとめ】

いかがでしょうか。

わたしは、当時ルーズリーフ約200枚(表裏を1枚として)になった暗記分を数日に分け、毎日2時間ぐらいかけて思い返すということを2年間毎日繰り返していました。

朝早く起きて、電車の中、歩きながらなどありとあらゆる隙間時間を利用して暗記を行っていたので、数百回は思い返していると思います。

そこまでやったおかげか、20年以上たった今でもところどころ鮮明に文章が思い出せます。

この方法で、今まで取った他の試験でも結果が出せているので、大量の情報を覚える勉強方法としては有効な方法ではないかと思います。

イメージと声出しは、思った以上に効果があるので是非一度試してみてください。

最後にひとつ、資格について現実的なことを書きます。

それは、

資格はあくまで免状なだけで、伝家の宝刀ではない

ということです。

20代などの若いうちは、将来性を含めて見てもらうことが出来ますが、わたしのように40代ともなると「だから?」と、人には思われます。

現実は厳しいです。

免許がないと出来ない仕事(医師免許や弁護士など)もありますが、それはわずかな職業のみ。

つまり実務経験がないと資格をとっても伝家の宝刀にはなりません。

その点は資格を取る上の参考として充分注意してください。

独立開業した行政書士から聞いた話はこちら行政書士で食べていける?試験の合格率と開業後の現実とは?

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