【タクシー】乗車拒否?クレーム前に確認しておきたい業界のこと

公共交通機関と言ってもおかしくない存在のタクシー。今はアプリで呼ぶこともでき、手軽さゆえにわたしたちの生活に欠かすことが出来ない存在となっていますが、時に乗車拒否では?
と思うような言動に対し、タクシー会社などにクレームを入れたことは無いでしょうか?

 

しかし、ちょと待ってください!

 

その苛立ち、実はタクシー会社など「業界側」にとっては正当な主張であって、そもそもクレームを受けるような内容ではないものかもしれません。

そこで、今回は、わたしたち利用者側が勝手に思い込んで苛立ってしまっているかもしれないいくつかのパターンについて説明したいと思います。

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行き先を聞いてから乗車拒否をする

「行き先を聞かれたのに乗せてくれないなんて意味が分からん!」と憤る気持ちはわかりますが、断るには、それなりの理由があります。

 

距離制限・勤務交代

タクシー乗務員は、1乗務(出庫から帰庫までの連続した乗務)として、主に下記の2パターンによる勤務体系で勤務されており、いずれの勤務パターンも、1日に走ってよい距離に制限が設けられています。

 

① 隔 日 勤 務

② 日 勤 勤 務

 

については、朝から翌日早朝ぐらいまでと、かなりの長時間労働ですが、この乗務時間内に走ることが出来る距離は最大で350km

一方、の日勤勤務の場合は、朝から走って夕方までと、一般的な会社員と同じような勤務時間で、走れる最大距離は275km

※どちらも近畿運輸局の管轄内であり、他の地域での距離制限は微妙に異なります

 

これから乗ろうとしているタクシーの運転手が、いずれの勤務であろうと、上記の制限距離を超えて走ることは禁止されています(運輸規則 第22条)。

ですので、これに抵触するであろう行き先のお客さんについては、当然拒否をしてきます。

 

他には、相勤者の問題もあります。

タクシー会社の場合、1台のタクシーを2人で使う場合がよくあります。

相勤者が出勤する場合、自分の帰庫が遅れると相勤者が出庫できず迷惑が掛かるので、遠方の行き先の場合はやむを得ず断られることもあります。

 

 

営業区域外

タクシー会社は、その所在地がどこにあるかによって営業区域、つまり営業して良いエリアが決まっています。

これは「タクシー業務適正化特別措置法施行規程2条」で定められており、ここで定めた地域以外での営業はできません

 

しかし、行き先が自社の営業区域以外になるのは普通にあること。

お客さんを降ろした直後に乗ろうとしても、営業区域外を理由に、やはり断られます。

 

ただし、行き先が自社の営業区域内であれば話は別。

この場合は、認められています。

 

補足

上記の通り、基本的には営業所の所在地によって営業エリアが決まってくるわけですが、営業エリアは意外と広く、例えば大阪市内に営業所があれば、遠く離れた吹田市や八尾市でも営業が可能となっています。

(下記エリアは、1つの営業エリア例です。行き先がどこであろうがお客さんを乗せることが出来るということですね)

 

大阪市

堺市

東大阪市

八尾市

門真市

守口市

吹田市

豊中市

 

 

因みに、同じタクシー会社でも、営業区域が異なる場合があるので注意が必要です。

例えば、●県の営業所では行灯の色が赤、▲県では青なんてことも。

 

見慣れた同じ会社のタクシーであればOKと思っていても、行灯による微妙な差異が存在します。

隣接する県の場合は、こういったことも起こりえるのでクレームを入れる前には確認しましょう。

 

 

空車なのに素通り

通常、「空車表示」であれば、お客さんを乗せることが出来るはず。

にも関わらず、止まる気配なく素通りされた経験はないでしょうか?

 

目立つように手を上げていたし、なんなら運転手と目が合っていた!なんてことを思う人もいるかもしれませんが、この場合も、タクシー会社から言えば、「乗車拒否」には当たらないと言われることが有ります。

 

例えば、

 

直前に予約が入っていた

緊急で会社に戻らないといけない

 

などなど。

 

空車表示から「予約」などに表示を変えるのが遅くて、結果的に「空車で素通り」という結果になったみたいな場合ですね。

利用者側からの言い分としては、いずれの理由であっても「乗車拒否」のように取れる訳ですが、

解釈的には・・・、

 

駐停車中、または客を認めて一旦停車もしくは徐行を行い、運送の申し込みを受けてから正当な理由なくその引受を拒絶すること

 

が、拒否に該当するようです。

 

あくまで解釈ではありますが、行き先を聞いた前か後かではなく、少なくとも「乗せようとして徐行したか」というのが、ひとつの判断基準になるかもしれませんね。

 

泥酔者・不潔な服装

泥酔とか不潔と言われても基準がわかりませんよね。

基本的に乗車を断れる基準は以下の通り。

 

【泥酔者】

著しく酩酊し、暴言を吐く、行き先を明確に伝えられない

人の介助がないと歩くのも困難

飲酒による嘔吐の跡があり、車内を汚す恐れがある

 

飲み屋の従業員が、酔客を強引にでも追い出したい為にタクシーを依頼するケースが見受けられますが、お客さんの状態が上記のような場合は乗車を断られます。

勿論、これは断っても良いとされています。

 

【不潔な服装】

清掃、消毒、脱臭を要する

 

そこまでの人いる?

と懐疑的になりますが、実際キツイ匂いのする方はいます。

そういう人に限って、本人は気付いていないので大変ですが、現実、等理由でお断りするケースはあるようです(言い方が難しそうですけどね・・・)。

 

【まとめ】

いかがでしょうか?

人によっては、意外に感じるものもあったのではないでしょうか?

 

愛想が無い、危険な運転をするなど、何かとクレームの対象にされやすいタクシーですが、最近はマナー向上に力を入れている会社もあると聞きます。

すぐにクレームを入れるのではなく、本当にわざわざ電話することなのかどうか、一度調べられると良いと思います。

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